遅く生まれると頭が良くなる

41週目に生まれた子供は39または40週目に生まれた子供に比べて、学力が高いものの身体機能が低いという結果が、ジャーナル誌『JAMA Pediatrics』に掲載されました。
 
 
正期産の乳児が健康であり、成長とともに高い認知機能を示すことは研究により明らかになっています。
 
 
41週目に生まれた子供は、39週目あるいは40週目の子供に比べて学校の成績が良い!!
 
 
過期産の子供では出生時における合併症health complicationsのリスクが高くなりますが、過期産が認知機能や身体能力に影響するかどうかに関しては情報がほとんど得られていませんでした。
 
 
ノースウェスタン大学のDavid N. Figlio教授らはフロリダ州の子供140万人の記録を調査しました。
 
 
調査対象は単胎出産による(双子ではない)子供であり、その80%が公立学校に通っていました。全員が37~41週目に生まれた子供で、出生年は1994~2002年。
 
 
認知能力と身体能力を測定
 
 
研究者は学校での成績と健康状態に焦点を置き、2013年4月~2016年1月にわたってデータ分析を行いました。
 
 
遅く生まれると認知能力が高くなる!!
 
 
41週目に生まれた者では小中学校での成績が良く、さらにいわゆる“神童”になる確率が2.8%高いことがわかりました。しかし、小児期に身体障害を抱える確率が2.1%高く、出生時に健康障害を呈しやすくなります。
 
 
 
遅く生まれた者では身体能力と知的能力の“トレードオフ”があると考えられます。