メルク社のZontivity (vorapaxar;ボラパクサール):プロテアーゼ活性化受容体1(PAR-1)アンタゴニスト
今回の承認を歓迎するある心臓外科医は次のように述べています。
「心発作の既往歴のある患者に対しては、既存の抗凝固薬を使用しても将来の心発作リスクを低下させることができません。vorapaxarの承認は、上記の疾患リスクをさらに低下させるものであり、さらにアンメット・ニーズを満たすものであることから、歓迎されるべき決定です」
しかし、脳卒中、一過性脳虚血発作( transient ischemic attack)、脳内出血などを呈したことのある患者に対してはZontivityを使用できません。
Zontivityは、プロテアーゼ活性化受容体1(PAR-1)アンタゴニストという新しい薬剤クラスに属します。
FDAによれば、Zontivityを使用すると出血しやすくなるため、長時間の出血や過度の出血、または血尿を呈した場合には医師に報告する必要があるとのこと。
他の抗血栓薬と同様に、Zontivityは致死的な出血リスクを高めます。薬剤のラベルにはこのことに関する警告文を付記しています。
ZontivityはMerck & Co., of Whitehouse Station, N.Jの子会社であるMerck Sharp & Dohme Corpにより製造販売されます。